評論・評伝

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さすらいのメロディー
鳥取春陽伝

菊池 清麿 きくち きよまろ

 1,400

A5判(160p)

大正、昭和の日本歌謡史に大きな足跡を残しながら、31歳の若さで夭折した男、鳥取春陽。天才音楽家の実像に鋭く迫る本格的評伝。

文學の救ひ
-福田恆存の言説と行為と-

前田 嘉則 まえだ よしのり

 1,500

B6判(192p)

福田恆在とは誰であったか。終始一貫して孤高の存在であり、それ故に多くの誤解と中傷に包まれていた知識人の作品と人生の実像を鋭くとらえた力作長編評論。

小説家ハーディ
-批評の試み-

デイヴィッド・セシル著
小田 稔(おだ みのる)訳
宇野 秀夫(うの ひでお)訳

 2,800

46判(296p)

“HARDY THE NOVELIST An Essay in Criticism”の翻訳書。F.W.ベイトソンに「最も批評眼の鋭い啓発的な研究」と評価されたハーディ論。ハーディ文学の骨格を簡潔に書き上げる。

宮沢賢治の子ども像
-思いの動揺と作品への反映
-

菅原 弘士(すがわら ひろし)

 1,200

A5判(104p)

教師・児童文学者として賢治の生き方とそこから生み出される子ども像を究明することで新たな賢治像を浮かび上がらせた研究の書。日本図書館協会選定図書。

樋口一葉 その人と作品
-美登利の苦悩 遊郭吉原の黒い淵-

和泉 怜子(いずみ れいこ)

  952

46判(88p)

「たけくらべ」最大の謎「美登利の変貌」の理由、「たけくらべ」発表後の一葉の姿、竜泉寺町転居後の短歌の変化などを通して、一葉の女性解放思想と反戦思想を考察した研究書。

あしたに
-童謡詩人 清水かつら-

別府 明雄(べっぷ あきお)

 2,400

A5判(376p)

「靴が鳴る」「叱られて」の作詞で知られている童謡詩人の先駆者・清水かつらのその波乱に充ちた生涯と作品の成立過程を描き出した評伝の書。

永井荷風論
-西欧的「熱情」の沸点と冷却-

福多 久(ふくた ひさし)

 1,500

46判(256p)

明治・大正・昭和……日本近代化の激浪の中、西洋学問に対し適応異常を引き起こした作家達の、西洋哲学に対する熱情の沸点と冷却を、地政学・軍事史研究の視点から検証した書。

鴎外漱石から荷風へ
-nil admirariの表明と主人公達

福多 久(ふくた ひさし)

 1,500

46判(296p)

「舞姫」「それから」の日本近代文学を代表する二人の主人公にニル・アドミラリの気象を表明させたその意味を追う文芸評論。

近代日本と「日の名残り」
-二葉亭・鴎外・漱石・荷風の軌跡と錯綜
-

福多 久(ふくた ひさし)

 1,500

46判(328p)

カズオ・イシグロの名作「日の名残り」のダーリントン卿に対する執事の忠誠心を対比しつつ近代思想が齎らした「賢愚」の意味を探る。日本図書館協会選定図書。

文学の創造
-アルス・ポエティカ-

河底 尚吾(かわそこ しょうご)

 2,800

A5判(344p)

他国の言語の移入を成功させたラテン文学と日本古典。叙事詩と万葉集、神話と古事記などを比較して、主題や展開、構造の共通性を見出し、文学における創作技術を追求した書。

芭蕉逍遥

橋 保博
(たかはし やすひろ)

 1,200

46判(272p)

なぜ芭蕉は、義仲寺に葬るように遺言したのか、名のある俳諧の宗匠であったのに繁華な日本橋から深川へ移ったのか、そして亡くなる最後の十年間に長期に渡る旅を何度も試みたのか。俳諧を読み解きながら当時の芭蕉に想いを馳せた随筆。
芭蕉と歩く

橋 保博
(たかはし やすひろ)

 1,200

46判(312p)

芭蕉の紀行文「野ざらし紀行」と「鹿島詣」について、その足跡をたどり、そこに採られている句を検証した文学評論。

偉大なる美しい誤解
-漱石に学ぶ生き方のヒント-

冨田 鋼一郎
(とみた こういちろう)

 1,500

46判(260p)

漱石の作品に織り込められた珠玉の言霊に100年後を生きる私たちの生きるためのヒントを読み解く、漱石研究の書。

評伝 管野須賀子
-火のように生きて-

堀 和恵(ほり かずえ)

 1,500

46判(250p)

明治の世を震撼させた大逆事件。史上、「大逆罪」で断罪された唯一人の女性のフレームアップされた虚像を剥いだ、真実の姿を描く。

「この世界の片隅」
を生きる
〜広島の女たち〜

堀 和恵(ほり かずえ)

 1,500

46判(212p)

山代巴、大田洋子、こうの史代、そして歴史の語り部たち……。ヒロシマを生きる主人公すずのひたむきな姿が心をうつ『この世界の片隅に』が誕生したその背景を紐解く。そして同時に被爆体験を継承するとはどういうことかを真摯に考えた書。

評伝 九津見房子
〜凛として生きて〜

堀 和恵(ほり かずえ)

 1,500

46判(196p)

女性初の治安維持法適用で獄につながれた女性。しかもその時、14歳の娘も一緒だったのだ。やがて彼女は ゾルゲ事件の渦中にも飛び込んでいく。大正・昭和の激動の時代を生きた数奇な女性。浮かび上がる現代への示唆。

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